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2008年12月20日土曜日

Etymotic Research ER20

ポータブルオーディオとはちょっと関係のない話です。

耳栓を買いました。Etymotic ResearchのER20という製品です。サウンドハウスのカード情報流出お詫びクレジットがあったので、まあまあお安く購入できました。

これまでも、フォーム系の耳栓は持っていたのですが、いかんせん何も音が聞こえません。もちろん、耳栓本来の目的からすれば、そうあるべきなのでしょうけれど、生活する上であまりに不自由です。

そこで目を付けたのがER20です。音を遮断するのではなく、音圧を下げつつ音を通すことを目的とした耳栓なので、騒音を完全に遮ることはできないものの、必要な音を聞き逃すこともないという点で優れていますね。

本体は二重のパイプからなる構造で、外側のパイプのイヤーチップ側が開口していますから、折れ曲がった(写真で言うと、チップの軸の脇を通って末端部分で内側パイプに入り、チップ内を通って先端に抜ける)共鳴管のようなものを形成しているのでしょう。さらに、内側のパイプの端(イヤーチップ側)には、音響抵抗らしきフィルターが付いています。

これらは、通す音のバランスを整えるための工夫だと思います。結果はなかなか上々で、少し低音よりになってしまうものの、そこそこ自然な聞こえ具合と言えるでしょう。

イヤーチップは、穴の開いた3段フランジで、昔のER-4用の白い3段フランジチップによく似ています。ただし、軸部分が長いチップなので、ER-4用のイヤーチップと交換することは無理そうです。

また、内側のパイプの端(イヤーチップ側)が非常に太く、一度チップを抜いてしまったら、再び装着するのはかなり大変そうに見えます。ただ取扱説明書のクリーニングの項目で、イヤーチップを洗う際には本体から外すこと、という記述がある上に、そもそも内側のパイプにはフィルターが付いているため、水洗い時に外すのは当然としても、果たして戻せるんでしょうか。

まあ、拭き掃除で乗り切りつつ、どうしても駄目となったら、新たに買い足しても良いかな。

2008年12月14日日曜日

ER-4Sを偲ぶ(?)

一時HeadRoomのサイトに、Etymotic Research製イヤホンER-4Sの生産が終了したと知らせる、こんな記述が出ていました。

SOLD-OUT! This Etymotic ER-4S model has been officially discontinued by the manufacturer effective Nov.1 2008. The identical ER-4P (portable) edition does not need any dedicated amplification and remains available in-stock!


今はその記述も消えているようなので、事情がちょっと分からないですけれど、生産終了という事実はなかったということなのでしょうかね。あいかわらず在庫は切れたままのようですから、単にEtymotic Researchが一時的に流通調整をしているのでは、という気もします。

しかし、最初に生産終了の文字をみたときには、愛用しているヘッドホンのHD580もそうですし、もう1つ持っているヘッドホンのK271もそうですが、ER-4Sも現行品ではなくなってしまうのかと思い、少し悲しい気持ちになりました。

それは感傷的な意味だけでなく、生産の終了は保守部品が払底する可能性(あくまでも可能性だけ)もはらんでいますので、実利的にも悲しいことです。幸い、HD580を手がけるSennheiserは、旧機種の部品在庫が豊富ですし、K271は頑丈この上なく不具合の出るそぶりすらありません。そしてER-4Sも、ケーブル以外はER-4Pと同じで、ER-4Pに抵抗を付加すれば全く同じものになるので、ER-4Pが存在し続ければ保守部品払底の恐れはないんですけどね。

まあ感傷がてら振り返ってみると、ER-4Sが登場したのは1991年だそうで、それまで特定用途向けのイヤホンしか手がけていなかったEtymotic Researchが、汎用性を備えた製品を目指したのがER-4BとER-4Sだったとか。

ER-4Pの発売は、それから8年後の1999年でしたか、それくらいの記憶があります。より汎用性を高めるという意味で、すでに当時からER-4Sの後継機だったと言えないこともないのでしょうね。

そんなER-4Sを偲び(?)、普段はこの季節に使わないのですが、引っ張り出してちょっと使っています。せっかくなので、イヤーチップもフランジではなくフォームチップと贅沢してみました。久しぶりにフォームを使ってみて実感するのは、遮音性、音のバランス、タッチノイズ耐性、いずれもはるかにフォームチップが勝っていることですね。これでチップの耐久性さえあれば。そこだけが残念です。

外で使うHD580を、環境音と融け合う音の気持ちよさとするなら、ER-4Sは隔絶する気持ちよさと言えるでしょうか。特にフォームチップを使うと、HD580では気持ちよくない騒音の中でさえも音楽以外何も聞こえず、次第に目に映る現実から乖離していくような、そんなトリップ感が心地よいというか危ないというか。あれです。アイソレーションタンク(懐かしい!)に入ったときの感覚を喪失した感じに似ていますね。

とはいえ個人的な見解ですが、散歩したり公園で座って音楽を聴くには、やはりヘッドホンの方が気持ちいいのは変わりません。基本的にイヤホンが苦手というのもあるのでしょうけれど。ER-4S生産終了気分を十分堪能した後は、また暖かい季節が訪れ、ヘッドホンでは暑苦しくて我慢できなくなるまで、しばらく休んでもらうことにしましょう。

2008年4月14日月曜日

Etymotic Research ER-4S


Etymotic Research製イヤホンのER-4Sです。

オーディオ機器に付属するものを除けば、初めて購入したイヤホンだと思います。

子供の頃、ラジオに付属していたクリスタル型(あるいはセラミック型)の片耳イヤホンで、耳穴にひどい炎症を患って以来それがトラウマとなり、耳穴に差し込むタイプはもちろん、後にソニーが発売した耳甲介腔にかぶせるタイプですら、イヤホンと名のつくものを全て避け、ずっとヘッドホンを使い続けていました。

ですから、初めて購入したどころか、初めて使ったステレオイヤホンですね。

購入したのは、4年か5年くらい前(一度踏んづけて壊して買い直しました)なので、きっかけはあまり明確に覚えていませんが、たしか知人が「このイヤホンはすごい」みたいなことを言って勧めてくれたからではないかと思います。別に音にこだわってイヤホンを避けていた訳ではなかったので、どうしたものかと迷いましたが、その知人があまりに勧めるので買ったのではなかったかと。

最初は、その巨大な3段フランジのイヤーチップに困惑しましたが、意外なことにすんなりと耳奥まで入ったので、今までのトラウマは何だったのかと感じましたね。その知人には感謝しています。

ER-4Sは、よく低音が不足しているという話を聞きますが、あまりそういう印象はありません。ただし、低音がもりもりと出てくるようなバランスではないですね。あと、HD580を愛用していることからも分かる通り、僕自身があまり低音過多のバランスを好まないから、という側面もあるでしょう。

音場の表現は割合狭いのですが、上流側の影響を強く反映するようで、音場表現の巧みなPHPAと組み合わせると、結構なスケール感も表現できます。

遮音性やタッチノイズの少なさという点で見ると、フランジイヤーチップよりもフォーム製イヤーチップの方が好ましいのですが、なんというか、短期間で使い捨てるという感覚が性に合わないので、もっぱらフランジを愛用しています。

基本的には、晩春から晩夏まで、ヘッドホンでは暑苦しい季節に限って使用しています。僕的には、もうじきER-4Sの季節ですね。