2008年5月5日月曜日

Headsixミニジャック問題の覚え書き


Meier-Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)、Corda Headsixの話です。前回書いた、ミニジャックのゆるみについて、後々対策する気が起きたときのため、いろいろな寸法を採寸しておきます。

まずは、検討中の解決方法の1つめから。

前回、「まず考えられるのは、上で書いた通りフロントパネルの表側からミニジャック周辺を削り込むことです。」と書きました。そこで、フロントパネルの厚さから見ていきましょう。

最初の図は、フロントパネルのミニジャック周辺の断面図です。模式図ですから、縮尺はあてにしないでください。左側が表で、右側が裏です。フロントパネルの裏側を見ると、ミニジャック部品の肩部分の張り出しを逃がすため、ジャック穴の周囲にザグリ加工を施しています。

寸法は、a=3.540ミリ、b=2.425ミリでした。従って、表側から1ミリくらいの深さでジャック穴周辺を削り込んでも、貫通したり、強度に不安が出るようなことはなさそうですね。この方法は有望かもしれません。

次に、基板もしくはフロントパネル裏面の加工で、基板自体を前に出す方法です。

前回、「したがって、基板自体をもう少し前面側に持ってくるには、1:基板の前縁を1ミリちょっと削る。2:フロントパネル裏側の基板があたる部分に、深さ1ミリちょっとの溝を掘る。という加工で解決しそうです。」と書きました。

その際、ミニジャック部品の本体部分が基板前縁に対して、あまり大きく張り出していると、ミニジャック部品自体で支える形になり、強度的に望ましくありません。

2つめの図は、基板のミニジャック部品周辺の位置関係を示す模式図です。赤い部分がミニジャック部品で、緑の部分が基板を示します。

寸法を挙げていくと、c=22.500ミリ、d=23.150ミリで、ミニジャック肩部の張り出しは0.65ミリでした。

最初の図から考えて、フロントパネル裏面にあるザグリ穴の深さは1.115ミリですから、フロントパネルに対して、基板を相対的に前進させるにしても、フロントパネル裏面にあるザグリ穴の深さが足りず、このままでは0.5ミリ弱しか前に出せませんね。したがって、こちらの方法はあまり有望ではないかもしれません。

最後に、全体的な位置関係を模式図で示しておきます。