2008年10月31日金曜日

P-51 Mustang予約開始

Ray Samuels Audioが、新作小型ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA) P-51 Mustangの予約受付開始を発表しました。

価格は、プレオーダー200台分に限り、通常375ドルのところ325ドルだそうです。

予約方法は、Head-FiのP-51 Mustangスレに予約する旨を書き込んでおいて、送金受け付け開始のアナウンスがあり次第、お金を送る(早まって送金しないこと)という、いつもの形態です。

僕?

僕は今回パスと言うことで。

2008年10月26日日曜日

2週間ぶりのSR-71

久しぶりにSR-71で音楽を聴いていました。2週間ぶりくらいでしょうか。これほど離れていたことは、今までになかったことです。

実は先日、めざとい甥っ子にSR-71Aの存在が見つかりまして、「また増えたのなら、アレ(SR-71)をくれ」とのこと。黒い小箱ばかりなので、気がつくまいと思っていたのに。とはいえ、可愛い甥っ子の言うことですから、それも悪くないかと思い、綺麗にしておこうと掃除がてら音楽を聴いていた訳です。

しかし、改めて聴き込んでみると、今更ながらにやっぱりSR-71Aとは違うなあと感じますね。ちょっと押しの強いSR-71Aと控えめなSR-71という感じでしょうか(SR-71AはHiゲインで使っているせいかもしれません)。

こちらが聴く気満々の時は、押しの強さをがっちり受け止めることができるのですが、力を抜き気味の時は、少々くたびれてしまうというか、聴き負けてしまうこともあります。

そんなわけで、SR-71の優しさは代え難く、手放すのは無理と結論するに至りました。とりあえず、時々好きなものを貸してあげるから(住まいが隣なのでいつでも取り返せますし)ということで納得してもらうことに。

ところで、なぜSR-71が良いのか訊ねたところ、「見た目のメカっぽいところが良い」だとか。一体どのあたりにそれを感じるのか理解しかねますが、その言いっぷりには、やっぱり男の子なんだなと感心するやら、こそばゆいやら。

2008年10月25日土曜日

箸休めのPortaphile V2^2 Maxxed

Portaphile V2^2 Maxxedの話です。

しばらくSR-71Aにばかりかまけていましたが、いつも同じ食事では食べ飽きるのと同じように、PortaphileやPredatorといったポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)に取り替えて目先を変えるのは、これまた楽しい遊びです。

Portaphileは、決して薄口の味付けではありません。どっしりとした筋肉質でありながら、きりりと端正に鳴る音が特徴的で、押し寄せる音楽に圧倒され、相手の意のままに組み敷かれてしまうかのような快感が、何より素晴らしいPHPAです。

Portaphile、SR-71A、Predatorを聞き比べてみると、Portaphileの低音は最も低いところから鳴っているようで、僕の低音バロメータである指先や尾てい骨のピリピリ感は、Portaphileを使っているときに、最も強く感じます。その次がSR-71Aで、僅かな差でPredatorが続くといった感じでしょうか。

SR-71よりも音の迫る感じが増したSR-71Aも、音がどっと迫ってくる(下品を承知で書けば音に犯されるような)Portaphileの迫力には及ばず、今日は音楽にやられて(下品で済みません)しまいたい、なんて気分の日に、Portaphileは欠かせません。

そういえば、Portaphileの欠品はなかなか解消しませんね。時折思い出したように少数を出荷しているようですが、定常的に受注可能な態勢が整うには、まだまだ時間が掛かるのでしょうか。コストパフォーマンスとかつまらないことは言いたくないですが、比較的安価な上に、とても優秀なPHPAなので、現状は残念と言うほかありません。

2008年10月23日木曜日

P-51 Mustang続報

今日もHead-Fiから。

まだ公式のコメントはありませんが、伝聞情報としてP-51 Mustangの概要を伝える投稿がありました。

技術的な情報は該当の投稿を読んでもらうとして、予価は375ドルだそうです。年末に発売予定で、200台をプレオーダー価格で割引販売する模様。

2008年10月22日水曜日

P-51の写真とSouthern California Meetの様子

Ray Samuels Audioが準備中のポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)、P-51 Mustangですが、Ray Samuels氏が同製品を持ち込んだSouthern California Meetの様子を伝えるスレがHead-Caseに立っていました。

P-51を色んな方向から撮影した写真も出ていますね。ミニチュア好きとしては心惹かれるものがありますが、僕にはちょっと小さすぎるかもしれません。


2008年10月20日月曜日

Ray Samuels Audio P-51 Mustang

もうひとつHead-Fiから。

Ray Samuels Audioが、新型の小型ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)を準備しているようです。

ある投稿で、すでに写真が出ていますが、公式のアナウンスは見つかりませんでした。

天板に、P-51 Mustangと書いてありますね。これが製品名でしょう。それから、何かのスイッチらしきものがあるようです。ゲイン切り替えスイッチでしょうか。Tomahawkを内蔵リチウムイオン電池にして小型化すれば、こんな感じだろうかと想像しますがどうなんでしょうね。よりこってりした味付けに変えているのかもしれません。

もしかしたら、PredatorのUSB DACなしバージョンとか。

Head-Fiのスレの使い方が分かり難いといけないので、感想にもリンクしておきましょう。1つめがこれで、2つめはこちらです。どちらもべた褒めですが、まぁこれはお約束ということで。

MINAアンプ?

Head-Fiで、MINAというポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)を紹介する投稿がありました。
これは一体?

何というか、Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のTomahawkにそっくりですね。それにしても箱がすごい。

該当スレの続報によれば、「(中国の)Storm Audio製のPHPAで、国外に販売も可能」だそうです。連絡先も投稿の中に書いてありました。

2008年10月18日土曜日

250時間を超えたSR-71Aと乾電池の使い方のこつ

飽きもせずSR-71Aの話です。

5セット目の電池を使い終わり、6セット目に入ってしばらく経ちました(他のアンプも含めた常用サイクルで使用中)。概算で250時間から300時間の間です。いつまでくだらない根気が続くのか分かりませんが、当分乾電池に番記してみようかと。

前回、200時間を経過した段階で、低音を中心に残っていたごく僅かな緩さはほぼ完全に消え、言い過ぎを恐れずに書くなら、今はむしろスピード感すら出ているような感じがします。ロマンチックというよりノリが主体のポップス系の音楽でも温和になり過ぎることなく、結構小気味よく楽しめるようです。

音場の表現は、初代のSR-71に比べ、遠くに感じる音はほとんど同じ一方で、近くに感じる音はより近くで鳴っていて、SR-71の一歩退いた感じとは異なるという印象が、さらに強くなりました。

そして、音のコントラストというか、音の際立ち具合は、5セット目の電池を使っている間に強くなり、かなり透明感が高まりました。これは、SR-71と比べて解像に優れることに起因するのかもしれませんが、良く分かりません。もしかしたら、ノイズフロアがだいぶ低いのかも。

おしまいに電池の話を。どういう理屈か知りませんが、SR-71Aは(SR-71も)2つの電池のうち、片方だけがへたってくると、もう片方が元気でも音が出なくなります。片減りというやつですね。というわけで、時々思いついたとき程度で良いので、電池を左右入れ替えてやると、確率的に消耗を平準化できるため、ちょっとだけ長持ちします。

最後が貧乏くさい話で済みません。

2008年10月12日日曜日

SR-71とSR-71Aに共通する裏蓋の閉め方のこつ

誰でも知っているような話です。

SR-71とSR-71Aの裏蓋(あるいは電池室の蓋と呼んでも良いですが)は、かなり原始的な設計で、パチリとスマートに閉めるようなものではありません。かといって、ローレットナットを締め込んでいく力だけで電極のばねに抵抗し、裏蓋を閉じようとするのは、中々力のいる困難な作業です。指も痛くなりますしね。

というわけで、もう少し楽に蓋を閉じる方法です。すでに実践している人が大半だとは思いますが、もし困惑している人がいたら、参考にしてください。

  1. 電池を入れて裏蓋をあてがい、ローレットナットを軽くはめたら、片手にアンプを持つ。
  2. アンプを持った手の人差し指と中指をフロントパネルに添え、親指を裏蓋に置く。
  3. 思い切りぎゅうっと指で挟み、裏蓋を押し込む。
  4. 空いた手の指を使って(人差し指1本で充分)、ローレットナットが軽くきゅっと止まるまでクルクル回す。

これでおしまいです。軽く留まっているだけのように思えますが、中から押し出す力が裏蓋に掛かっているので、ローレットナットはしっかりと留まっているはずです。それと、光にかざして見たりすれば、かすかに隙間が残っているかもしれませんが、そういう細かいことは気にしない気にしない。そんな設計の裏蓋なんです。

2008年10月11日土曜日

GP Batteries Super Alkaline (6LF22)


GP Batteries製006P型アルカリマンガン乾電池Super Alkalineです。

東芝アルカリ1の手持ちがなくなったので、新たに購入しました。単価150円とお安いのが特徴ですね。まだ使っていないため、性能は何とも言えませんが、ただのアルカリ電池ですし、取り立てて悪いということはないでしょう。

1箱10個だということを失念し、12個注文したらこのような組み合わせに。

写真から分かる通り、短絡防止用のテープが貼ってあります。PROCELLのプラスチック成形部品のような豪華さはないですが、これで十分です。ちなみに東芝のアルカリ1は、テープではなくシュリンクパックで端子を保護していました。いずれにしても、台紙+ブリスターパックに比べれば、はるかにゴミが少なく、結構なことです。

ゴミを気にするなら、2次電池を使えば良いのにと思わないこともありません。がしかし、使いっぱなしで済むアルカリ電池の気軽さは、中々手放しがたいものがあります。

というわけで、とりあえずSR-71Aにあてがってみたところ、寸法的な問題はありませんでした。一応採寸した結果(誤差プラスマイナス0.05mm)も記載しておきます。

47.60mm
26.15mm
17.00mm

2008年10月10日金曜日

オリジナルに戻ったSR-71

特に内容のない話です。

今日、部品箱(あるいはがらくた箱)をひっくり返していたら、SR-71に元々付いてきた(と思われる)ボリュームつまみが出てきました。

先日、SR-71Aと一緒に注文した裏蓋の純正ローレットナット(あるいはサムナット)と合わせて、久しぶりにSR-71がオリジナルの姿に。

何だか嬉しそうだったので、いや、僕が嬉しかったので、写真を撮ってみました。別に、今更ながらの大きさ比較とか、そういう主旨ではありません。

こうしてみると、SR-71Aのフロントパネルは、少し赤みがかっていますね。せっかくだから、後ろ姿も。

ちなみに、今までSR-71のボリュームつまみには、下にあるようなウェッジ型のものを使っていました(写真拝借)。このような形ならばどの程度の回転角か指先で分かるので、手探りでボリュームをいじる際に、うっかり上げすぎずに済みます。背が高くて、ちょっと格好は悪いのですが。

あと、紛失したSR-71用ローレットナットの代わりに、Small Partsから購入したTNX-0440をつかっていましたが、後者の方が3.5倍くらい使いやすいです。こういう形ですね(写真拝借)。

SR-71のローレットナット(SR-71Aとは互換性がありません)が回しにくくて、「コンチクショー」と感じている人にはお勧めです。ちなみに、いわゆるRay Samuels Audio純正のSR-71用ローレットナットは、このTNX-0440の足の部分を切り落としたものだと思います。

2008年10月8日水曜日

使って実感するSR-71AとSR-71の違い

またもSR-71Aの話です。

このところ、SR-71Aをヘビーローテーション中です。こうして実地に使ってみると、SR-71との違いがしみじみと分かってくるような気がします。というわけで、SR-71Aになって変化した使い勝手を並べてみようと思います(いまさら?)。

プレーヤーを操作する際、持ち替えたりせずに済むようになった。

これまで、SR-71とプレーヤーを重ねて使っている場合、プレーヤーを操作しようと手に持っても、その具合によっては少し手の中で持ち替えないと、操作しにくかったりした訳ですが、これがSR-71Aだと、小型化のおかげか全く持ち替えずに済みます。

ボリュームつまみが不意にまわらない。

これまた、プレーヤーを操作しようとして手に取るときの話ですが、SR-71だと小指がボリュームつまみにあたり、意図せず音量が変わってしまうことがままありました。しかし、SR-71Aのボリュームは、回転に必要なトルクが大きくなっているため、こうしたことが起きませんね。

ミニジャックがきつめになった。

ミニジャック部品が変わったのか、緩めだったSR-71とは違い、SR-71Aではもっとしっかり目にプラグをキャッチするようになり、ちょっとしたテンションがケーブルに掛かったくらいでは抜けなくなりました。良し悪しがあるとは思うのですが、ヘッドホンのケーブルを何かに引っかけた際、軽くスポンと抜けた方が、ジャックに掛かる負担も少なくて済むと思っていたので、ここはちょっと不満です。

ゲイン設定が自分でできる。

SR-71も、注文時やRay Samuels Audioに送り返すことで、ゲイン設定の変更が可能だったのですが、やはり自分で変更できる方が手軽で良いですね。特にHiゲインの存在は、以前SR-71を購入する際に、標準よりもゲインを上げてもらうかどうか悩みに悩んだ僕としては(結局標準を選択)、実に嬉しい設定です。

確たることが言えないのですが、やはりゲインを大きくした方が、なんとなく綺麗な音になるような気がします。上手く説明できなくてアレなのですけど、少し試してみたところ、Loゲイン時は何だか音が窮屈な鳴り方になるような気がします。いや、そんな気がしないでもなくもありません、くらいで。

余談

SR-71に比べて、やや低音が多めのキャラクタにも慣れてきました。やはり解像はSR-71を上回り、見通しも良く感じます。ちょっとくどい気もしますが、それが訴求力につながっているのだと思ったり思わなかったり。

僕の中で、長らく主力を務めてきてくれたSR-71の行く末はどうなる?

2008年10月5日日曜日

SR-71Aに酔う

どうでも良いような話です。

SR-71Aに酔うと言っても、「酔いしれる」の酔うではありません。

先ほどまで、デビッドボウイのアルバムLowをSR-71Aで聴いていたのですが、音場表現の具合とマスタリングの兼ね合いなのか、平衡感覚が乱れて目が回ってしまいました。まるで乗り物酔いのような状態に。

体調の関係もあるのでしょうけど、久しぶりの感覚です。以前は何のアルバムだったか、いまいち覚えがないのですが、ツェッペリンかクラフトワークの何かだったような。その時のアンプはSR-71だったかな。マスタリング時に、何か変わったエフェクトとか入れていたりするんだろうか、なんて思ってしまいます。

まぁ、おそらく原因は僕自身なのでしょうね。やれやれ。

200時間を超えたSR-71A(バーンイン終了?)

Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のSR-71Aの話です。

アルカリ乾電池4セットを使い終わりました。およそ200時間を超えたと思います。簡単に計算してみたところ、アルカリ乾電池1セットあたりの稼働時間はやはり50時間程度(東芝アルカリ1)でした。

さて音の方ですが、前回書いた「低音の緩さ」は著しく改善し、全体的に見通しの良い鳴り方に変わっています。というわけで、感想をまとめてみました。SR-71と比べた相対的な印象です。素人耳の感想なので、勘違いや矛盾もあるでしょうから、あてにはしないでくださいね。

SR-71AはSR-71と比較して:
  • ウォーム度合いがやや強く低音が多めに聞こえる。
  • 低音の出方がわずかに緩い(Hiゲインだと歯切れが良くなる、ような気がする)。
  • わずかだが全体的に音が迫ってくる感じ。
  • 音場の広さはSR-71にちょっと届かない。
  • 定位の感じは同等。
  • 全体的に音の解像がやや勝り、SR-71よりも豊かなディテールを表現すると感じる。

個人的な(とりあえずの)総括。

引いた感じの優しい音の出方をSR-71の良さと捉えるなら、SR-71AはSR-71の後継ではなく、別物のPHPAだと思います。逆に、音が迫る感じが強まったことで、傾向的には汎用性が増したとも言えるでしょう。特に、現代的な音楽との相性は高まったと感じました。

すでにSR-71を使っている場合、より濃いめの音を求めるなら、SR-71Aは選択肢としてあり得ると思います。一方、SR-71の音を知っていて入手しようとしたが叶わなかった人の場合、求めている音と異なる可能性があるので、何らかの機会を捉えて試聴すべきです(なかなかそういう機会はないかもしれませんが)。

ただ、細かな比較を抜きで考えた場合、SR-71Aもやはり広めの空間から情報量豊かに音を聴かせるタイプのPHPAで、SR-71と同様にスケール感を良く表現すると感じます。大まかに捉えれば、同類のPHPAと言えるかもしれません。宗教音楽(キリスト教系の)などは、非常に心地よく堪能できるでしょう。

ともあれ、どんなPHPAもその音はそのPHPAでしか得られない訳で、SR-71Aの音を聴いてみたいという好奇心があるなら、それに逆らうべき理由は見あたらないですね。

最後にバーンインですが、SR-71の経験から、Ray Samuels氏の言う200時間程度で音が落ち着くとはとても思えません。まだ変化する可能性は十分にあるのでは、と考えています。というわけで、SR-71Aは常用機の1つに加えて、今後もゆっくり付き合っていこうかと。

2008年10月4日土曜日

1周年を迎えた6周年記念アンプのHEADSIX

そういえば、今日はMeier-Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のHEADSIX発売から丸1周年です。

HEADSIX自体がHead-Fi6周年記念企画アンプですから、それ自体の1周年というのも変な話ですが、1年が過ぎたのだからHEADSEVENに名前を変えるとか、売るのをやめてしまうとか、そういったことはないようですね。

逆に言えば、HEADSIXを1年間で売り切ることができなかったため、新たな企画としてHEADSEVENの出てくる可能性がなくなってしまったと言えるのかもしれません。

HEADSIX販売開始発表スレを見ると分かりますが、限定生産数は600台でした。HEADSIXは、MOVEの簡易バージョンという印象が強かったこともありますが、非常に小さなPHPA市場の規模を考えれば、600台はあまりに大きい数字だったということでしょうか。

工作上の難が多少あるとはいえ、値段は安いし、綺麗で素直な音を出すし、悪くないとは思うものの、小さな市場で人気を得るのは難しいことなのでしょうね。