2008年9月30日火曜日

SR-71A、100時間経過報告

Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のSR-71Aの話です。

使用中のアルカリ電池が、3セット目に入りました。おそらく100時間を経過しています。

推奨バーンイン時間は200時間との話なので、簡単に現段階の感想を。

開封当初より収まってはきましたが、まだ緩めの低音が目立ち、重い感じです。また、低域が緩くて出しゃばるせいもあるのでしょうが、全体的にSR-71よりもウォーム度合いがかなり強い(強すぎる)印象も。聞き比べてみると、現段階ではSR-71の方が洗練された音に聞こえます。まだまだSR-71Aには時間が必要なのかもしれません。

ただし現段階のSR-71Aは、決して聴けない音ではなく、もし手元に他の惚れ込んだアンプがなければ、十分常用レベルでしょう。

2008年9月28日日曜日

SR-71AとPowerizerの電池

電池室が先代のSR-71よりも狭くなったと評判(?)のSR-71Aの話です。ここに出てくる寸法は、全て誤差プラスマイナス0.05mmです。

以前、Portaphile V2^2 Maxxedに使おうかと思って買っていたPowerizerの006P型リチウムイオン2次電池(いわゆるPowerizerロゴありの電池)が出てきたので、SR-71Aにあてがってみました。

すると、1個は何の問題もなくするりと入りましたが、もう1個は不安を覚えるほど高さ(短辺方向の大きさ)がぎちぎちでした。

そこで早速採寸してみると、問題のない電池の短辺方向は17.00mmで、ぎちぎちの電池の短辺方向は17.20mmです。思ったより大きなばらつきですね。これほど大きなばらつきではありませんが、アルカリ電池の東芝アルカリ1も、きつめのものと余りきつくないものがあります。

ついでに、SR-71Aの電池室の高さを測ってみたところ、端っこの方で17.20mmでした。なるほど、これはかなり厳しい。

余談、2chポタアンスレまとめサイトの電池互換情報がかなり充実気味です。

2008年9月25日木曜日

Ray Samuels Audio SR-71A到着

Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のSR-71Aの話です。

結構早めに入金したつもりでしたが、第一陣には間に合わず、本日到着しました。以下、ここに出てくる寸法の値は、誤差プラスマイナス0.05mmと考えてください。

電池室の話

噂通り、初代SR-71に比べて電池室の余裕は少なくなり、裏蓋を完全に閉めきるのはちょっと困難で、多少隙間が開いていてもいいや的な感覚でないと辛いかもしれません。

具体的には、MAHA Powerex 9.6Vをはじめ、PROCELL 9V (アルカリ電池)や東芝アルカリ1 9Vでも、裏蓋を隙間なく閉めきるのはまず無理で、わずかに隙間が開きます。

強引に閉めていけば、ローレットナット(サムナット)のある角の方はぴったり閉まりますが、ローレットナットのない角の方は隙間が残ります。つまり、裏蓋が対角方向に曲がっている状態ですね。

これは、いかにも望ましくないので、無理に閉め切ろうとはせず、多少の隙間を許容した方が良いでしょう。まあ、厳密な話をすれば、初代SR-71でもかすかに隙間は空いてしまう訳で、気にしない方がよろしいかと。何だったら、電極のバネを少し潰してみるとか。

ただ、電池室の高さ(電池の短辺方向に許容する大きさ)も、初代に比べて大幅に狭くなり、東芝アルカリ1 9Vの場合は取り出すのが困難なほどになってしまいました。これは少し困ったな。

ローレットナットの話

それと、蓋が閉めにくい話に戻りますが、初代に比べてローレットナットが小径化しました。そのため、思い切り締め込もうとすると指が痛いです。

具体的な数字を示すと、初代SR-71のローレットナット外径は8.15mmで、SR-71Aのローレットナット外径は6.60mmでした。ネジ自体も細くなっています。おそらく、TomahawkやHornetで使っているものと同じネジ径/ネジピッチではないかと推測します。

以前2ちゃんねるのポタアンスレにも書きましたが、初代SR-71用のローレットナットを紛失したため、SmallPartsという米国の部品屋さんから代替ナットを多数購入していました。しかし残念ながら流用は利かず、初代SR-71専用の予備となってしまいました。あぁもったいない。

今回、SR-71Aを注文するにあたり、なくしてしまった初代SR-71用の純正ローレットナットも注文してみたのですが、まとめWikiにある記述とは異なり、1ペア15ドルでした。後で直しておきます。

寸法の話

さて、SR-71Aが届いたら、色々と採寸してみようかと思っていたのですが、外形についてはいろいろなところに写真が出ていますから、おおよその見当は付くでしょう。

そこで、もしかしたら気になる人がいるかもしれない寸法だけ測ってみました。

  • 入出力ミニジャック間の幅:中心から中心まで15.30mm
  • 入力ジャックとボリュームつまみ間の幅:ジャック中心からつまみの外縁まで10.75mm

でした。これなら太いプラグでも安心ですね。

音の話

記憶が定かではないのですが、初代SR-71の音が「これなら」と思えるようになったのは、半年以上過ぎてからだったように思います。したがって、SR-71Aも箱から出したての音は聴けたものじゃないだろう、と想像していました。

しかし意外なことに、SR-71Aは最初から結構聴ける音を出します。初代に比べ、重くて少し緩めの低域が目立つ感じがありますが、初日から常用できる水準にあると思いました。

いずれにせよ、音は少しずつ変化するでしょうから、落ち着くまでは特定の感想を持たないことにします。

2008年9月23日火曜日

006P型電池の大きさ

2ちゃんねるのポタアンスレに、こんな話が出ていました。書き込めないので、勝手に引用しますね。

Head-Fiのスレもチェックしてるけど、その中で「MAHA230mAhは長くてダメ」という
話が出てきてまさに涙目ですわ。


これは、SR-71AでMAHA Powerex 9.6V電池が使えないというHead-Fiに書き込まれたレポートに関する話です。そして、多分これを受けてのことだと思いますが、こんな書き込みもありました。

MAHAの電池の長さってどれくらい?
DLGよりも長いのか?


DLGの電池は持ち合わせていませんが、手元の006P型電池の大きさを測ってみました。サンプル数はそれぞれ1個。誤差はプラスマイナス0.05mmです(目盛りの見極めが辛いので誤差はもっと大きいかも)。MAHAでも、それほど長いという訳ではないんですよね。まあ、真実はものが届いてから、ということでしょうか。

MAHA Powerex 9.6V 230mAh
48.05mm
25.95mm
16.60mm

PROCELL 9V
47.55mm
25.85mm
16.65mm

東芝アルカリ1 9V
47.70mm
26.30mm
17.20mm

DAP時代のポータブルオーディオ選び

最近、AudioLineOut製ラインアウト用Dock(LOD)ケーブルのCryoを改めて見直していたりしますが、それとは全く関係のないどうでも良い話です。

知人の中に、僕と同じくいい年してポータブルオーディオ好きな方がいまして、「なぜ君はiPodなのか」というのが口癖です。彼曰く、「音質を求めるなら他にも選択肢があるだろうに」ということらしいです。

至極もっともな話ですが、DAP全盛の今、音だけでプレーヤーは選択できないな、というのが僕の実感です。

少しポータブルCDプレーヤーを使っていた頃を思い出してみましょう。当時持ち歩いていたのは、プレーヤー、CDバインダ、ヘッドホン(イヤホン)でした。

一方DAPではどうでしょうか。一般に、持ち歩くのはプレーヤーとヘッドホン(イヤホン)ですね。ここで大事な点は、DAPはポータブルCDプレーヤーを置き換えただけではなく、ストレージ(CD時代に照らすならバインダ)も兼ねているということです。

そして、選択基準の話になります。ポータブルCDプレーヤーの頃、プレーヤーの違いは主に性能だけで、使い方はどれも大差ありません(一度設定などを済ませてしまえば、あとはCDを入れて再生するだけですから)。したがって、音質だけを基準に製品を選択することが可能でした。一方CDバインダは、収納枚数や閲覧性など、自分の使い方に適したものでなければなりません。つまり、CDバインダの選択基準は使い勝手だったということです。

ちょっと極論ですが、音質はポータブルCDプレーヤーが担い、使い勝手はCDバインダが担っていたと言えます。

しかしDAPでは、ストレージも兼ねるという性質上、ポータブルCDプレーヤーとは異なり、収容可能な曲数や閲覧性などの使い勝手も考慮しない訳にはいきません。使い勝手が自分に合わなければ、いずれ嫌になって使わなくなってしまいます。

そのためDAP時代を迎えて以来、まず使い勝手ありきでプレーヤーを選択するというのが、僕のポータブルオーディオに対するスタンスになったのでした。ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)は、もちろんCD時代と変わらず、なるべく耳の喜ぶ音を聴くための(愛用するヘッドホンをできるだけちゃんと鳴らすための)手段ですが、あくまでも使い勝手優先で選択したプレーヤーの枠内で、と前提が付く訳です。

まあ、屁理屈じみた話ではありますね。我ながら面倒くさいので、件の知人には「そうだね」とだけ答えることにしています。もしかしたら、ここを読んで僕だと気付いたりするかな。そういう訳なんですよ。

2008年9月20日土曜日

SR-71A製品写真公開

先ほど、Head-FiにてRay Samuels氏がSR-71Aの写真を公開しました。

特注のノブって、このボリュームつまみのことだったのかな。



写真拝借。小さいですね。

2008年9月17日水曜日

SR-71A送金

Ray Samuels AudioのSR-71Aですが、こちらがメール出してから20分と経たずにRay Samuels氏から返信が来ていたようです。なんと素早い。

という訳で送金してしまいました。こんな無駄遣いして良いのかなあ。

なお、Ray Samuels Audioに注文する際の日本への送料(Fedex)は43ドルだそうです。諸々足してから1.042を掛けると、支払う料金になるので参考にしてください。

Ray Samuels Audio SR-71A正式発表

先ほどHead-Fiで、Ray Samuels氏がSR-71Aの発表を行ないました。

TTVJで明らかになっていた通り、価格は450ドルだそうです。ボディ色は3種あり、標準がBlackで、オプション色はClear/WhiteとDark Grayだとか。オプション色の設定はそれぞれ15ドル追加とありますね。

プレオーダー割引の類はなく、450ドルで500台売り切りとなりました。

それから、一律の米国外配送料設定はやめたそうなので、住所を添えて問い合わせる必要があるようです。

今週中には特注のノブが到着するので、写真も公開できるとか。

だいたいこんなところでしょうかね。割引特典などがないので、クーポンコードを活用できるTTVJに注文した方がお得かもしれません。ただ、ちょっと別に欲しいものもあるので、僕はRay Samuels Audioの方にメールを出してみました。

2008年9月16日火曜日

Ray Samuels Audio SR-71Aに動きが

Ray Samuels Audio製の新作ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)、SR-71Aの話です。

ようやく公に動き始めたようです。まずはHead-FiのSR-71A待ちわびスレにRay Samuels氏本人のポストが。

「SR-71Aはきっとホリデーシーズン(11月第4木曜日以降)にならないと出ないんだ、そうに違いないんだorz」的な発言(意訳)に対し、

Can't say much here but we hope to have our post by tomorrow in the member of the trade sponsored threads. Waiting for the custom knobs to arrive. We will post the pictures also. This is not the Holiday release amp.
(大まかに) 今は多くを語れないけど、明日には何か書ければ良いなと思ってる。特注したツマミ待ち。写真も投稿するよ。あとホリデーシーズンのアンプにはならないから。


というわけで、明日には今後の予定(プレオーダーの有無とか)なんかが分かりそうですね。

それと、TTVJがSR-71Aの販売ページを設けました。事前注文受付なんでしょうかね?金額は450ドルとなっています。入荷予定は9月末であるとも。写真はSR-71AではなくSR-71ですが。

2008年9月13日土曜日

Meier-AudioのCORDA 3MOVEって何だ?

こんな話が2ちゃんねるのポタアンスレに出ていました。規制で書き込めないので、勝手に引用しますね。

それはそうとエアリーに3MOVEが入荷したんだけど・・・
Meierさん所にはのってないね?
見た感じMOVEと2MOVEを合わせた感じなんだが、情報求む


該当のページはこちらで、このような写真を掲載しており、確かにCORDA 3MOVEと明記しています。そしてMeier-Audioの製品情報ページでは、なるほど該当する製品の掲載がありません(これを書いた時点で)。

はてこれは一体?

ということで、エアリーとMeier-Audioの両方に問い合わせてみました。

メールを出した時間が、ドイツ時間で金曜日午後6時半、日本時間で土曜日午前1時半でしたから、せめてもうちょっと早ければ、ドイツのワーキングタイムには間に合ったのですが、このタイミングではちょっと時間がかかりそうです。

と思っていたら、日本時間の土曜日午前6時にJan Meier氏から返事が来ました。筆まめですね。同氏曰く、

Yes, this amp is new and will be on my own shop soon.


だそうです。細々と製品説明をするMeier-Audioのことですから、詳細はサイト掲載まで待つことにしましょう。

追記:と思ったら、もう出てますね。詳細ページがありませんが、基本的に2MOVEと同じと書いてあるので、ゲイン切り替えがスイッチになり、中身を出さずに済むようになったこと以外、特に変わった点はないということでしょうかね。

さらに追記:日本時間の土曜日午前11時前頃に、エアリーからも返事が来ていました。みんな仕事してるなあ。曰く、

3MOVEはMeier-Audio(Corda)の新型アンプで、2MOVEの後継機にあたります。 変更点は
1.外装・色は1種のみ(2MOVEはシルバー、黒有り)--- サイズ上は全長が3mm短くなっただけですが、縁がなくなったためか少しふっくらした感じです。
2.ゲイン(利得)切り替えがバッテリーボックスを開けるだけで可能(2MOVEはアンプ基板を取り出す必要有り)とメーカ仕様上は大きな変更ではありません。 実際には細部のチューニングが行われているものと思われます。

だそうです(改行だけいじりました)。最後の一言がちょっと気になりますね。

2008年9月11日木曜日

Predatorのゲイン設定の話

Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のPredator、のゲイン設定の話です。細かい。

Predatorには、ゲイン切り替えスイッチがあり、High、Mid、Lowの3段階に設定できます。インピーダンスが小さく感度の高いイヤホンなどを使う場合、ゲインを低く抑えることで、ボリューム操作に余裕ができるため使いやすくなります。Predatorの場合、Lowゲインの設定値は1なので、まさにそういう目的で用意したのでしょう。

ただし、このゲインを変えると、音の傾向も変わります。変わるといっても、全く別物になるのではなく、傾向差といって良い程度です。

具体的には、ゲインを下げるほど音の耳あたりが柔らかくなり、同時にウォーム傾向も強くなります。ウォーム傾向が強いといっても、低域側が持ち上がるというより、高域側が抑えめになっていく感じです。特にLowゲインに設定したときが顕著で、少々ウォームに傾きすぎているのか、楽曲によっては高いところまで音が伸びきる前にロールオフしていく様子が分かります。

歌が好きな僕としては、ソプラノの詠唱などを聞く際に、Lowゲインだとやや不満が残りますね。

もちろん、楽曲や好みによってはLowゲインの傾向の方が好ましい場合もあるでしょうが、個人的には、Highゲインに設定した方がPredator本来の姿ではないかという気がしないでもありません。

Highゲインの設定では、上記のような高域のロールオフは全く気にならず(それでもウォーム気味といえばウォーム気味なのですが)、柔らかめながらも他のゲイン設定時に比べてメリハリの利いた音を楽しめます。

ただ、こちらにも問題はあって、Highゲインの設定値が11とかなり大きいことです。おそらくですが、低インピーダンス高感度のイヤホンだと、ボリューム設定の余地がほとんどなくなってしまうでしょう。

という訳で、もし低インピーダンス高感度のイヤホンとPredatorを組み合わせて使う場合、Midゲイン設定がお勧めかと思います。こちらの設定でも高域のロールオフは余り気にならず、なおかつゲイン値も4と控えめですから、高能率イヤホンでもさほど使い勝手は悪くないかと。

なお、僕は高能率イヤホンを使ったことがないので、もしかするとそういうイヤホンなら、Lowゲインでも異なった聞こえ方になるという可能性は捨てきれません。念のため。

追記。今Predatorのおしりを見たら、MidではなくMedでしたね。MiddleではなくMediumだったか。

2008年9月7日日曜日

さらば2chポタアンスレ

しばらく前から2ちゃんねるの「ポータブルアンプ持ち歩いているやつ」スレに書き込めなかったので、ずいぶん規制期間が長いなあと思っていたのですが、どうやらODN全体が永久規制になったようですね。

じゃあ携帯電話で、と思い立ったものの、通話にしか使ったことのないこの身には、文章を打ち込むことなどとうてい無理だと実感した次第です。

時々荒れることもありましたが、わりと好きだったスレだけに残念至極。さすがにプロバイダを変更するのは、仕事上のデメリットが大きいため、それも無理な話でしょう。

愚痴を並べましたが、最後に万感の思いを込めて一言「さらば2chポタアンスレ」(銀河鉄道999ばりに)