2008年9月23日火曜日

DAP時代のポータブルオーディオ選び

最近、AudioLineOut製ラインアウト用Dock(LOD)ケーブルのCryoを改めて見直していたりしますが、それとは全く関係のないどうでも良い話です。

知人の中に、僕と同じくいい年してポータブルオーディオ好きな方がいまして、「なぜ君はiPodなのか」というのが口癖です。彼曰く、「音質を求めるなら他にも選択肢があるだろうに」ということらしいです。

至極もっともな話ですが、DAP全盛の今、音だけでプレーヤーは選択できないな、というのが僕の実感です。

少しポータブルCDプレーヤーを使っていた頃を思い出してみましょう。当時持ち歩いていたのは、プレーヤー、CDバインダ、ヘッドホン(イヤホン)でした。

一方DAPではどうでしょうか。一般に、持ち歩くのはプレーヤーとヘッドホン(イヤホン)ですね。ここで大事な点は、DAPはポータブルCDプレーヤーを置き換えただけではなく、ストレージ(CD時代に照らすならバインダ)も兼ねているということです。

そして、選択基準の話になります。ポータブルCDプレーヤーの頃、プレーヤーの違いは主に性能だけで、使い方はどれも大差ありません(一度設定などを済ませてしまえば、あとはCDを入れて再生するだけですから)。したがって、音質だけを基準に製品を選択することが可能でした。一方CDバインダは、収納枚数や閲覧性など、自分の使い方に適したものでなければなりません。つまり、CDバインダの選択基準は使い勝手だったということです。

ちょっと極論ですが、音質はポータブルCDプレーヤーが担い、使い勝手はCDバインダが担っていたと言えます。

しかしDAPでは、ストレージも兼ねるという性質上、ポータブルCDプレーヤーとは異なり、収容可能な曲数や閲覧性などの使い勝手も考慮しない訳にはいきません。使い勝手が自分に合わなければ、いずれ嫌になって使わなくなってしまいます。

そのためDAP時代を迎えて以来、まず使い勝手ありきでプレーヤーを選択するというのが、僕のポータブルオーディオに対するスタンスになったのでした。ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)は、もちろんCD時代と変わらず、なるべく耳の喜ぶ音を聴くための(愛用するヘッドホンをできるだけちゃんと鳴らすための)手段ですが、あくまでも使い勝手優先で選択したプレーヤーの枠内で、と前提が付く訳です。

まあ、屁理屈じみた話ではありますね。我ながら面倒くさいので、件の知人には「そうだね」とだけ答えることにしています。もしかしたら、ここを読んで僕だと気付いたりするかな。そういう訳なんですよ。

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