2008年11月30日日曜日

音色を表わすコトバ

音色を言葉で表わすのは難しい話です。観念的な言葉を使っているのをよく見かけますね(僕も含めて)。しかし、「ウォームな音だ」なんだと書いても、その言葉から得る印象と、実際に音を聴いて得る印象は、なかなか一致しません。

2ちゃんねるのポタアンスレで、誰かが用語の意味を書いていましたが、あれはおそらく、Stereophile誌の用語集から引用したものでしょう。色々と自省の意味も込めて、2ちゃんねるの投稿に倣い、音調の暖かさと冷たさに関係する部分を日本語に起こしてみました。盛大に誤解している可能性が大いにあるので、誤訳の指摘は大歓迎です。原文も併記しておきます。

コールド(Cold)
クールと同義だが、その程度がより強い様子。高域側の出力が過剰気味で、低域側の出力が弱い。
The same as "cool," only more so. Having somewhat excessive upper-range output and weak lower-range output.


クール(Cool)
ボディとウォームさが、やや不足している様子。およそ150Hz以下の出力が漸減していることに由来する。
Moderately deficient in body and warmth, due to progressive attenuation of frequencies below about 150Hz.


ボディ(Body)
活発さとしっかり感を示す出音の特性。「威勢の良さ」
A quality of roundness and robustness in reproduced sound. "Gutsiness."


ウォーム(Warm)
ダークと同義だが、その程度が弱い様子。ある程度のウォームさは、通常音楽的な鳴りを構成する一要素に含まれる。
The same as dark, but less tilted. A certain amount of warmth is a normal part of musical sound.


ダーク(Dark)
暖かみ、甘さ、過剰なこってり感を示す出音の特性。この音響効果は、周波数応答特性のグラフが、全体的に右肩下がりに傾いている(周波数が上がるほど出力が下がる)ことに由来する。
A warm, mellow, excessively rich quality in reproduced sound. The audible effect of a frequency response which is clockwise-tilted across the entire range, so that output diminishes with increasing frequency.


ガッツィ(Gutsy)
ボルジーに同じ。(Gutsinessが出ていたので追加)
Ballsy.


ボルジー(Ballsy)
朗々とし、パンチがあり、本能に訴える(体感的な圧力感や衝撃感を作り出す)システムを指す言葉。
Describes a system which is stentorian, punchy, and visceral.


ふむ。何だか分かったような分からないような。

P-51 Mustangの入金受け付け開始

先ほどRay Samuels Audioが、新版小型ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA) P-51 Mustangのプリオーダー分について、入金受け付け開始を発表しました。

すでにSR-71Aの販売で明らかになったことですが、日本から注文すると、送り先地域によってFedexの追加送料が発生する場合があります。追加送料が発生するときは、Ray Samuels氏から連絡があるそうなので、メールチェックを怠らないようにした方が良いでしょう。

余計なお節介ですが、送金時には、送り先の住所氏名と希望の色と希望のシリアル番号(もし希望するなら)を明記しておきましょう。僕がHead-fiのプレオーダーで入金する場合、予約投稿の番号(予約スレ内で自分が書き込んだ記事番号)も併記したりします。

僕は注文した訳じゃないのですけれど、ホリデーシーズンにも突入したし、なんだか年末商戦祭り気分です。注文した人は早く届くと良いですね。

2008年11月23日日曜日

例の外付けバッテリ

2ちゃんねるのポタアンスレに、次のような投稿がありました。書き込めないので、勝手に引用しますね。

Portaphile V2^2 の外付けバッテリー、
PM85-22の後継のPM85-25がロアに出てます。
ttp://www.rowa.co.jp/cabinet/product_list.cgi?F=&cat_select=%a5%ed%a5%ef&topdis=&key=&grp=&ganre=%b3%b0%c9%d5%a4%b1%a5%d0%a5%c3%a5%c6%a5%ea%a1%bc
PM85-22は韓国製の電池を中国でアッセンブルかなんかで、春先に購入した時には
2回交換しても不良品で、最後は返金。ロアの対応はよかった。
仕方なくExpansysで香港から買いましたが、これはOKだった。
SM-4復活, SR-71A, P-51の登場で今更のPortaphile V2^2ですが…


で、実際の製品ページがこちら

掲載写真を見ると(写真拝借)、かなり分厚い電池のように見えますが、おそらくこの写真はPM85-44(またはその同等品)の写真を使い回しているだけでしょう。該当ページのスペック記載を読んでみると、外形寸法は55.5mm x 24mm x 82mmとあるので、もっと薄い形状と思われます(PM85-22と同程度?)。ちなみにPM85-44の寸法は、59mm x 42mm x 82mmです。

2ちゃんねるの書き込みにあった、不良品の件は気になりますね。リチウムイオン2次電池だし、購入する方は気をつけてください。うちのPM85-44は無事でした。

2008年11月17日月曜日

アンプとプレーヤーのいれもの

ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)とプレーヤーを持ち運ぶいれものの話です。

鞄などに入れてしまう方が楽なような気もしますが、僕のポータブルオーディオは、仕事を放り出して逃避行に出かけるときの友でもありますから、身軽でなくてはなりません。

そこで、やはり腰に下げるタイプの小さなバッグを使いたくなります。

少し探してみると、お洒落なファッションブランドなどに、その類のバッグがたくさん見つかります。しかし、僕はそんなお洒落ボーイではないため、とてもじゃないですが手が出ません。

それではどうするか。この種の便利小物は、お洒落ブランド以外にアウトドア用品ブランドでも多く見かけます。ざっくりしたデザインの製品が多いので、お洒落度合いに気圧されることもありません。

というわけで、しばらく前から使っているのが、スノーピーク製のBポケットという製品です。本来は、500mlペットボトル用のホルダー兼、汎用のユーティリティバッグですね。

ボトルホルダーとしては大きすぎる上に、断熱性がないのでいまいちですが、ユーティリティバッグとしてはなかなか便利で、かなり広口で深さもあるため、PHPAとプレーヤーと予備バッテリや外部バッテリを余裕で収納できます。収納量を具体的に示すと、

  • 複数の006P型電池を底に入れ、その上にSR-71(または71A)とiPodのセット(写真で示した組み合わせ)。
  • 外付けバッテリPM85-44を底に入れ、その上にPortaphile V2^2 MaxxedとiPodのセット。

というパッキングが可能です。

Bポケット最大の欠点は、上記のリンク先の写真を見ても分かる通り、付属のカラビナがアクセサリーカラビナだという点でしょう。アクセサリーカラビナは、たとえ無理な力を掛けていなくても、不意に折れることがあるので、キーホルダー程度の用途以外に使い途がありません(本音を言えばキーホルダーにするのもやめた方が良いと思います)。アウトドア用品ブランドのくせに、なぜスノーピークがこんなものを付けるのか理解に苦しむところです。

やはりカラビナは、普通のカラビナ(登山用のカラビナ)を使った方が良いです。用途から考えれば、過剰スペックと思われるかもしれませんが、日常的に使うものなので、つまらない心配を抱えるよりずっとましですから。普通のカラビナは、必ず耐荷重表示があります。登山用品店などで探してみてください。

2008年11月9日日曜日

長らくご無沙汰だったALO製Cryo LOD

ALO Audio製ラインアウト用ドック(LOD)ケーブルCryoの話です。

クライオ処理がどうしたこうした、というような能書きがあったと思いますが、早い話が少し太めの銅撚り線を3本編んだだけのケーブルです。情報量の減衰がかなり多いのか、音の定位は少々甘めで、悪い言い方をすれば曇ったようにも聞こえます。

実際のところ、手持ちのLODケーブルの中では、最古参の1本なのですが、つい最近、部品箱(あるいはがらくた箱)の中から発掘するまで、だいぶ長いこと使っていませんでした。おそらく、その曇ったというか、エッジの鈍ったような感じに嫌気がさして、しまい込んだのでしょう。

ところがですね、先日もちょこっと写真に出ましたが、久しぶりに発掘して以来、少し使用頻度が増えているんです。なんと言いますか、その曇ったような鈍ったような感じが、奥行きを生んでいるように聞こえ、それが気持ちいい、なんて気がしています。

写真にたとえるなら、被写界深度が浅く、球面収差も盛大に残っている状態で、主題以外はぼやぼやにぼけている反面、そのぼけ故に立体感が生まれている写真に似ているような、そこまででもないような。

まあ、屁理屈をこねなくても、素朴な感じが耳に優しかったりするので、なんだか最近、株を上げているLODなのでした。

2008年11月7日金曜日

SR-71A完売まであとわずか

何だか特売の煽り文句みたいですが、Ray Samuels Audioによると、SR-71Aは500台の限定生産数まで、残りおよそ80台程度(銀色と緑灰色のみ)だそうです。

先代のSR-71が、3年程度の販売期間で1000台に届かなかったことを考えると、思った以上に足が速かったですね。

ちなみに、Ray Samuels氏によれば、500台以上は絶対に作らないということではなく、必要な部品が用意できれば、さらに作ることもやぶさかでないそうです。

2008年11月2日日曜日

今日の散歩はPredatorといっしょ

秋も深くなってきました。この時期は、仕事の締め切りから逃避してふらふらと歩き回るのにちょうど良い季節です。

少しスローな気分のこんな日は、第4世代のiPodとALOのCryo(銅線三つ編み)とPredatorという、スローな組み合わせ(特に深い意味はありません)がうまくはまります。

最近というか、9月頃に気付き始めたのですが、Predatorの音の定位する感じが少し変わってきまして、時折一部の音だけが、突拍子もないところから聞こえてくるようになりました。

それ以前は、そんな感覚を覚えなかったので、おそらく音が変化しているのではないかと想像します。このPredatorを購入したのは、昨年のクリスマスのことですから、あれから9か月も過ぎて、未だに音が安定していないのでしょうか。変わったアンプですね。

話は定位の感じに戻りますが、「突拍子もない」とは、ほかの音が構成する空間とかけ離れた位置というか距離に、一部の音が定位するという感じです。そのため、ちょうどヘッドホンで音楽を聴いている最中に、近づいてくる自転車の音に気付いた時のような、一種の防御反応が起きて、無意識にどっきりしてしまいます。

これは決して嫌な感覚ではなく、むしろそのどきどき感が面白く、僕の中でPredatorは愉快なアンプになりつつあるようです。ただ、ラインアウト用ドック(LOD)ケーブルにALOのCryoを使うと、その感じは薄まってしまうんですけどね。

さて、先日紹介した「ひっつき虫」ですが、実に快適です。この写真のように見た目すっきりで操作も快適、そしてこんな風に転がしてもピタリと安定しています。

2008年11月1日土曜日

PHPAとプレーヤーのくっつけ方

ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)とプレーヤーをどうやって固定するか、という話です。


別に固定しなくても、使う分にはさして問題がある訳ではありませんが、両者を繋ぐケーブルやコネクタに不要なストレスを与えないためにも、そして操作性の面でも、できれば一体化するように固定した方が望ましいと言えます。


おそらく最も一般的なのは、幅広のゴムバンド(シリコンゴムバンド?)で留めてしまう方法です(Dock Staarより写真拝借)。利点は、手軽でシンプルなところでしょうか。しかし、プレーヤーがiPodだと、画面や操作用ホイールの一部をゴムバンドが覆ってしまい、快適操作とは言い難い状態になることが欠点ですね。また組み合わせる機器によっては、適当なサイズが見つからないかもしれません。


ゴムバンドではなく、両面ベルクロテープ(サンワサプライよりケーブルタイCA-MF5の写真拝借)でPHPAとプレーヤーをぐるりと巻いてくくりつける方法もありますが、これもゴムバンド法と同様に、プレーヤーの操作面を部分的に覆ってしまう欠点があります。また、両面ベルクロテープは、ざらざらテープとふわふわテープを背中合わせに接着したものなので、テープ自体の厚みがかなりあり、見た目的にあまり綺麗ではありません。


ほかに、シールタイプのベルクロ(クラレ製マジックテープ10RPの写真拝借)をPHPAの天板とプレーヤーの底面に接着し、両者を合体させる手もあります。こちらの方法は、プレーヤーの操作面が完全に解放されるので、快適な操作が可能な反面、ベルクロ同士の貼り合わせ(ざらざら面とふわふわ面の貼り合わせ)がかなりの厚みを持つことから、PHPAとプレーヤーの隙間が大きくなりがちで、機器の組み合わせと手の大きさによっては、持ち辛いこともあるでしょう。

さらに欠点としては、接着しているベルクロシールがじゃまになり、PHPAやプレーヤーの拭き掃除が困難になります。また、接着剤がかなり強力で、はがすのに手間が掛かるほか、はがしても頑固な接着剤が機器側に残ったりして厄介な面もあります。


もう1つベルクロを使った方法として、PHPA側にベルクロ式ケーブルラップ(HOSA WTI-148の写真拝借)を巻く方法があります。ここで言うベルクロ式ケーブルラップとは、僅かな接着しろでざらざらテープとふわふわテープを「繋いだ」もので、背中合わせに貼り合わせた両面ベルクロテープと異なり、テープ自体の厚みが薄い点が特徴です。


プレーヤー側は、前述した方法と同じくシールタイプのベルクロを用いるため、前述と同様の欠点はありますが、少なくともPHPA側のベルクロテープ着脱は自在なので、掃除は楽になります。

僕はこの方法を長らく使っていました。このHOSA製ケーブルラップは何かと便利なので、大量の手持ちがあったことも理由ですね。


さて前振りが長くなりましたが、ここからが本題です。ベルクロを使う方法は、それなりに快適なものの、どうしても汚れやすく、見た目が汚くなりがちです。そこで、もっとシンプルな合体方法はないかなあと思案していたところ、実に具合の良いものを見つけました。それがHenkel製のPritt Multi Tackです(写真拝借)。

これはどういうものかというと、ちょうどかみ終えたチューイングガムのような材質で、適当な大きさにちぎって、物と物の間に挟み、弱めの接着力で貼り合わせることができます。


接着力の弱さに不安がありましたが、手元にある最重量級PHPAのSR-71をぶら下げても、勝手に脱落する様子は全くありません(4点接着)。そしてもちろん、容易にはがすことも可能です。


おそらく、繰り返して使用するに伴い、接着力は低下していくと思います。しかし安価な製品なので、気にせずどんどん取り替えて使っていけそうです。また、非常にロングセラーの製品ですから、今後供給が止まる心配もないでしょう。国内では、コクヨが「プリットひっつき虫」というひどい名前で販売しています(写真拝借)。

正直なところ、この方法はかなり気に入りました。見た目もすっきりです。なお、はがしたときに少しかすが残るので、ひっつき虫自体か粘着テープなどを使って、ぺたぺたと付けはがしを繰り返して掃除すると良いですね。