2008年11月9日日曜日

長らくご無沙汰だったALO製Cryo LOD

ALO Audio製ラインアウト用ドック(LOD)ケーブルCryoの話です。

クライオ処理がどうしたこうした、というような能書きがあったと思いますが、早い話が少し太めの銅撚り線を3本編んだだけのケーブルです。情報量の減衰がかなり多いのか、音の定位は少々甘めで、悪い言い方をすれば曇ったようにも聞こえます。

実際のところ、手持ちのLODケーブルの中では、最古参の1本なのですが、つい最近、部品箱(あるいはがらくた箱)の中から発掘するまで、だいぶ長いこと使っていませんでした。おそらく、その曇ったというか、エッジの鈍ったような感じに嫌気がさして、しまい込んだのでしょう。

ところがですね、先日もちょこっと写真に出ましたが、久しぶりに発掘して以来、少し使用頻度が増えているんです。なんと言いますか、その曇ったような鈍ったような感じが、奥行きを生んでいるように聞こえ、それが気持ちいい、なんて気がしています。

写真にたとえるなら、被写界深度が浅く、球面収差も盛大に残っている状態で、主題以外はぼやぼやにぼけている反面、そのぼけ故に立体感が生まれている写真に似ているような、そこまででもないような。

まあ、屁理屈をこねなくても、素朴な感じが耳に優しかったりするので、なんだか最近、株を上げているLODなのでした。

0 件のコメント: