アルカリ乾電池4セットを使い終わりました。およそ200時間を超えたと思います。簡単に計算してみたところ、アルカリ乾電池1セットあたりの稼働時間はやはり50時間程度(東芝アルカリ1)でした。
さて音の方ですが、前回書いた「低音の緩さ」は著しく改善し、全体的に見通しの良い鳴り方に変わっています。というわけで、感想をまとめてみました。SR-71と比べた相対的な印象です。素人耳の感想なので、勘違いや矛盾もあるでしょうから、あてにはしないでくださいね。
SR-71AはSR-71と比較して:
- ウォーム度合いがやや強く低音が多めに聞こえる。
- 低音の出方がわずかに緩い(Hiゲインだと歯切れが良くなる、ような気がする)。
- わずかだが全体的に音が迫ってくる感じ。
- 音場の広さはSR-71にちょっと届かない。
- 定位の感じは同等。
- 全体的に音の解像がやや勝り、SR-71よりも豊かなディテールを表現すると感じる。
個人的な(とりあえずの)総括。
引いた感じの優しい音の出方をSR-71の良さと捉えるなら、SR-71AはSR-71の後継ではなく、別物のPHPAだと思います。逆に、音が迫る感じが強まったことで、傾向的には汎用性が増したとも言えるでしょう。特に、現代的な音楽との相性は高まったと感じました。
すでにSR-71を使っている場合、より濃いめの音を求めるなら、SR-71Aは選択肢としてあり得ると思います。一方、SR-71の音を知っていて入手しようとしたが叶わなかった人の場合、求めている音と異なる可能性があるので、何らかの機会を捉えて試聴すべきです(なかなかそういう機会はないかもしれませんが)。
ただ、細かな比較を抜きで考えた場合、SR-71Aもやはり広めの空間から情報量豊かに音を聴かせるタイプのPHPAで、SR-71と同様にスケール感を良く表現すると感じます。大まかに捉えれば、同類のPHPAと言えるかもしれません。宗教音楽(キリスト教系の)などは、非常に心地よく堪能できるでしょう。
ともあれ、どんなPHPAもその音はそのPHPAでしか得られない訳で、SR-71Aの音を聴いてみたいという好奇心があるなら、それに逆らうべき理由は見あたらないですね。
最後にバーンインですが、SR-71の経験から、Ray Samuels氏の言う200時間程度で音が落ち着くとはとても思えません。まだ変化する可能性は十分にあるのでは、と考えています。というわけで、SR-71Aは常用機の1つに加えて、今後もゆっくり付き合っていこうかと。
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