Ray Samuels Audio製ポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)のSR-71Aの話です。
結構早めに入金したつもりでしたが、第一陣には間に合わず、本日到着しました。以下、ここに出てくる寸法の値は、誤差プラスマイナス0.05mmと考えてください。
電池室の話噂通り、初代SR-71に比べて電池室の余裕は少なくなり、裏蓋を完全に閉めきるのはちょっと困難で、多少隙間が開いていてもいいや的な感覚でないと辛いかもしれません。
具体的には、MAHA Powerex 9.6Vをはじめ、PROCELL 9V (アルカリ電池)や東芝アルカリ1 9Vでも、裏蓋を隙間なく閉めきるのはまず無理で、わずかに隙間が開きます。
強引に閉めていけば、ローレットナット(サムナット)のある角の方はぴったり閉まりますが、ローレットナットのない角の方は隙間が残ります。つまり、裏蓋が対角方向に曲がっている状態ですね。
これは、いかにも望ましくないので、無理に閉め切ろうとはせず、多少の隙間を許容した方が良いでしょう。まあ、厳密な話をすれば、初代SR-71でもかすかに隙間は空いてしまう訳で、気にしない方がよろしいかと。何だったら、電極のバネを少し潰してみるとか。
ただ、電池室の高さ(電池の短辺方向に許容する大きさ)も、初代に比べて大幅に狭くなり、東芝アルカリ1 9Vの場合は取り出すのが困難なほどになってしまいました。これは少し困ったな。
ローレットナットの話それと、蓋が閉めにくい話に戻りますが、初代に比べてローレットナットが小径化しました。そのため、思い切り締め込もうとすると指が痛いです。
具体的な数字を示すと、初代SR-71のローレットナット外径は8.15mmで、SR-71Aのローレットナット外径は6.60mmでした。ネジ自体も細くなっています。おそらく、TomahawkやHornetで使っているものと同じネジ径/ネジピッチではないかと推測します。
以前2ちゃんねるのポタアンスレにも書きましたが、初代SR-71用のローレットナットを紛失したため、
SmallPartsという米国の部品屋さんから代替ナットを多数購入していました。しかし残念ながら流用は利かず、初代SR-71専用の予備となってしまいました。あぁもったいない。
今回、SR-71Aを注文するにあたり、なくしてしまった初代SR-71用の純正ローレットナットも注文してみたのですが、
まとめWikiにある記述とは異なり、1ペア15ドルでした。後で直しておきます。
寸法の話さて、SR-71Aが届いたら、色々と採寸してみようかと思っていたのですが、外形についてはいろいろなところに写真が出ていますから、おおよその見当は付くでしょう。
そこで、もしかしたら気になる人がいるかもしれない寸法だけ測ってみました。
- 入出力ミニジャック間の幅:中心から中心まで15.30mm
- 入力ジャックとボリュームつまみ間の幅:ジャック中心からつまみの外縁まで10.75mm
でした。これなら太いプラグでも安心ですね。
音の話記憶が定かではないのですが、初代SR-71の音が「これなら」と思えるようになったのは、半年以上過ぎてからだったように思います。したがって、SR-71Aも箱から出したての音は聴けたものじゃないだろう、と想像していました。
しかし意外なことに、SR-71Aは最初から結構聴ける音を出します。初代に比べ、重くて少し緩めの低域が目立つ感じがありますが、初日から常用できる水準にあると思いました。
いずれにせよ、音は少しずつ変化するでしょうから、落ち着くまでは特定の感想を持たないことにします。