2008年4月9日水曜日

Portaphile V2^2 Maxxed


Portaphileのポータブルヘッドホンアンプ(PHPA)、V2^2 Maxxedです。

音の基調はなめらかで繊細なくせに、力強さも兼ね備えた男性的な端正さを感じます。

なめらかさと繊細さの点で、SR-71とある種共通するものを感じますが、音の立ち上がり方というか、その現われ方に大きな違いがあるのは興味深いところです。

V2^2の音は高域から低域までよどみなく立ち上がり、どこまでもよろめかずにまっすぐ鳴り切るような印象を覚えます。

写真レンズにたとえて言うなら、SR-71がLeitzのElmarで、V2^2 MaxxedはZeissのTessarとでも言えるでしょうか。

別の言葉でたとえると、SR-71が羽毛布団に身を沈めてみる鮮明な夢なら、V2^2 Maxxedは上質の筆と墨で横一文字をどこまでもまっすぐ引いているかのようです。

音場はほどほどに広く、立体感があり、特別スケール感を求めない限り、不得意ジャンルはないでしょう。僕の感じる「まっすぐ感」のためか、はかないほどの繊細な音や、きりきりするほどの切迫感のある音も、全てそつなく表現してくれると感じます。

V2^2 Maxxedは、音質に影響する動作条件を内部のディップスイッチで設定できるのですが、最高音質の設定にすると、やたら消費電力が大きくなるのが唯一の欠点かもしれません。

以前計測した数字を思い出してみると、入力がない状態で流れる電流は80mA強、入力がありボリューム位置が12時の時に100mA強、ボリューム位置最大で百数十mA位の電流が流れていました。

電源は、006P型の乾電池が使えるのですが、ここまで消費電力が大きいと容量に不安があるため、僕は外付けのバッテリを用いています。

写真にあるバッテリは、ROWAのPM85-44ですが、容量(44Wh)とサイズが大きすぎるので、半分の容量のPM85-22の方が便利でしょう。

このバッテリは、公称出力11Vで、満充電時には12.4Vくらい出ています。

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